本好きの下剋上 女神の化身Ⅱ感想
こんにちは!
今日は6/10日に発売された本好きの下剋上の感想を書かせていただきます。
なろう版を読んだうえで興味深かった点などを中心に書いていきます。
思いっきり内容に踏み込むので
ネタバレ注意!!
プロローグ
フェルディナンド目線のアーレンスバッハでした。
ローゼマインからの手紙がアーレンスバッハへの暴露話になっていたって下りが面白かったです。
仕事できますってところが広まってきているフェルディナンドのもとに貴族院では生活がひどいことになりながら研究にのめりこんでいましたって恥ずかしいエピソードを流されるフェルディナンドのことを考えると・・・笑いが止まりません。
あとは王族に図書館の情報を教えた方がいいと言ったフェルディナンドに色々思惑があったことが面白く感じました。
ローゼマインや王族の考えをあれだけ読み切っていたにも関わらず、ローゼマインが図書館へいくのを止められなかったことを考えると、ローゼマインは相変わらずフェルディナンドの予想の上をいき続けてたんだなと感じずにはいられない。
本編
簡単にまとめると神事と嫁とりディッター。ふつうに好きな部分なので、なろうなどで読んでおらず、初見だった人はとんでもなく楽しかっただろうなと思わずにはいられない。
なろうの時との違いで気になったのは王族との神事の前のシュツェーリアの盾や回復薬の確認のくだりかな。
ラオブルートがシュツェーリアの盾のことを知っていることがなろうの時より強調された分、なんでわざわざ知ってることを明かしたのかが個人的には気になりました。
明かさない方が他に誰も知らない強力な盾をもっているということでローゼマインの騎士団の中での怪しさはあがりそうなものだけれど・・・
それとも絶対にわれないという風に伝えることが目的だったんだろうか?
実際には魔力なども削れるし、ローゼマインやフェルディナンドが作ったものでもなければそこそこ割れそうなものなのにそう伝えていることが気になった。
それでもわれない盾を持っていることより誰も知らない盾を持ってる方が怪しきがするけど・・・分からん
エピローグ
ハンネローレ、ディッター降参のお話。
改めてみると上位領地は態度がほんと下級領地とは違うよなと感じる。
正直、この部分だけ見るとヴィルフリートがダメなだけに見えるけど、エーレンフェストの大人が下位の中級貴族らしい態度と表現されていることを考えると中級領地ぐらいからはこんな感じなんだろうな。
ハンネローネの恋についてはハンネローネの貴族院5年生とか考えると複雑。
こうしてみるとハンネローネの裏切り自体はダンケルフェルガーについては全然ありで、むしろエーレンフェストが受け入れを断ったのと、それを許してしまったハンネローネが悪いって感じなんだなと改めて感じる。
エーレンフェスト目線だとあそこで諦めたハンネローネいい子という感じだったので、ほんと文化の違いは大きいなと感じてしまう。
本好きのこの全く目線の違う文化をしっかり描けてることはホントすごいなと改めて感じました。
SS1
SS1つ目はジギルヴァスト目線。ジギルヴァストは王族らしく傲慢なイメージはあったけど、そこまでローゼマインに不信感をいだいているイメージではなかったので、思ったより疑っていたようでびっくり。
騎士団長が怪しい怪しい言ってれば当然なのかもしれないけれど、なんか意外でした。
しかし、ジギルヴァストの考え方自体はフェルディナンドの読み通りだったことを考えると、フェルディナンドの思惑を外していくローゼマイン恐るべし。
最後のジギルヴァストのグリトリスハイトがなくても今はなくてもやっていけてるという考え方は少し意外な感じ。
昨年の暴動などがなぜ起こったのかが全く理解できてなさそうで不安になりますね。
というかないことのつらさをよく理解していたトラオクヴァールがこの状態で王に継がせようとしていたことにビビる。
SS2
頭の痛い報告書シリーズ。
フェルディナンドの代わりにレーベレヒトがイン・・・はいいのですが、今までハルトムートの変わりように気づいてなかったのかよ!
情報収集が得意と予想されるレーベレヒトが自分の息子については5年たっても状況にきづいてないことにびっくりです。
お互いに目も合わせようとしないとなっていたし、この二人どんだけ仲悪いの・・・
この二人の仲についてエルヴィーラに相談しているオティーリエのSSとかいつかこないかなと思ってしまった。
あとローェマインの報告書、去年叱られて直ったはずなのに変わってないんですけど・・・
特典SS
中央騎士団副団長ロリヤテート目線のSS。
副団長なかなか平等な目線をもってるし、いい奴っぽいなと思っていたら、ラストで・・・。
というかラオブルートって改めてみると謎な部分が多いなと感じました。
そもそもなろうではトラオクヴァールに逆らった理由も不明なままだったし。
自分はこれまではトラオクヴァールに途中までは忠義があったにも関わらず、上手くいかない治世を見て、裏切ったのかと思っていましたが、これを読んでいるとむしろ最初からトラオクヴァールに忠義などなく、復讐することだけを考えていたのだろうかと感じてしまう。
しかし、だとすると他にも復讐のチャンスはあっただろうしなあ。
というかそもそもなぜラオブルートが騎士団長なのかにも疑問を感じますね。トラオクヴァールの第一夫人が信頼しているみたいな感じだったけど、王族にかつての主人が殺された過去がある人を護衛騎士に推薦しようとしたのなら、第一夫人もトラオクヴァールの敵だったりする?とか考えてしまう。
あと気にあんたのがトルーク無敵過ぎない?
これまではなんとなく流してきたけど、少なくともレティーツィアに使用された部分からはそんな万能な印象はありませんでした。
あまり疑わなくなるような傾向はあったけど、使われた本人自体は誰に使われたかとかも覚えてたし。
しかし、副団長が不審な様子も見せず、しばらく働けたことやディッターを襲った騎士たちが一切のきく耳を持たなかったことを考えると改めてどんな薬なんだろうと思ってしまう。
この二人に使われたものを考えると、特定の人物のいうことのみを丸呑みするようになる洗脳効果のある薬みたいな感じだけれど、逆にそれなら副団長やトラオクヴァールにトルークを与えれた時点で国ごとどうにでもできそうだしな・・・。
てか危険な薬草なんて扱いでは絶対終わらないと思う。暖炉にいれるだけで効果がだせるならこれを使っていくだけで、簡単にエーレンフェストもユルゲンシュミットも思うのままの気がするしな。
続報がほしい!!
以上女神の化身Ⅱ感想でした。
次のSSも楽しみです、ではまた!
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