眠眠草

漫画やゲームなどを中心に思いつくままに語っていくブログ

「86-エイティシックス-」感想

こんばんはー

 

今日は寒かったですねー。

自分はこの寒さとまだ月曜であるという絶望におしつぶされそうでしたw

はぁ、正月までが遠い・・・。

 

さてそんな絶望感はおいといて今日は「86-エイティシックス」の感想を書いていきたいと思います。

 

この作品、「このライトノベルがすごい2018」で文庫部門2位だった作品ですね。

自分もそれを知って読み始めたのですが、すごい面白かったです。

 

まずあらすじを。

サンマグノリア共和国は9年前より東の大国ギアーデ王国の完全自立無人戦闘機械<レギオン>に攻められていた。そして、その大きな実力差を覆すために共和国はある決断を下す。それは古くからサンマグノリア共和国に住む銀髪銀瞳の白系種を85行政区内に避難させ、逆に他の有色種を85区外へ隔離するという人種差別的政策であった。そして、彼らを人と認めないことである無人兵器を作成した。それが85区外の有色種、すなわち86という家畜をプロセッサーとして搭乗させるジャガーノートという無人機であり、現在、レギオンとの戦いは無人機同士での死者0の戦いとして続いていた。

そんな現状にある経験から不満を持つのが白系種の中でもお嬢様のヒロイン、レーナであった。彼女は86の指揮を通信により行うハンドラーの役割をしていたが、ある時、精鋭部隊、スピアヘッド戦隊の指揮を任される。

そして、そのスピアヘッド戦隊の隊長で主人公のシンとスピアヘッド戦隊の他の隊員との出会いと彼らの在り方がレーナの考え方、そして運命を大きく変えていく。

 

 

設定的な話が随分長くなりましたが、あらすじはそんな感じです。

で、まぁ、こんなよくありそうな人種差別に関する話の何が面白いのかって考えると、それはそんな内容の濃い物語とライトノベルの見事な調和にあるのではないかと思います。

人種差別され、戦争に駆り出されている人たちの話なので、けっこう明るい内容ではないはずです。ただそんな中でも人間らしくいきようとする彼らの在り方がライトノベルの軽い読み口とうまくマッチングしているように感じました。また、戦隊のメンバーは皆若く、そこらへんもライトノベルらしい雰囲気を作り上げているように感じました。

つまり物語の内容がうまくライトノベルの軽い読み口や若者向けの内容にあっていると感じたということです。

 

また、個人的にいいと感じたのが、ヒロインのハンドラーと実際に戦場で戦うスピアヘッド戦隊があったことがなく、通信で話す間柄であるということです。これも基本的に文字だけの物語であるライトノベルを生かしているなと感じました。

 

他にもライトノベルや漫画的なキャラ設定や少しファンタジー的な要素などがうまく人種差別という重いテーマとライトノベルというものを結びつけていると感じました。

 

と長々ここらへんがすごいんじゃないかなぁと語ってきましたが、最終的にこの物語が優れているのは読みやすさだと思っています。

個人的にライトノベルというよみものそのものが読みやすさを売りにしているところがあると思うので、この作品の勢いでよめていける読みやすさがこの作品をライトノベル中でも優れた作品にしていると感じました。

 

また、個人的に気に入っているのが1巻がある意味で完結しているという点です。実際には2巻以降もあり、作者いわく13巻ぐらいまで続く予定ということですが、1巻だけで読んでも1つの小説として完結している点が1冊目を読んだ時の満足感を最大限まであげているように感じます。

 

現在3巻まで刊行しているのですが、電子書籍だと2か月遅れの刊行になっているのが残念な点でしょうか。

2巻は前編なので、そこで止められている気分をさっしてくれーー!

 

ということで今日は考察などはあまりなく、少し寂しい気がしますが、特に考察することもないので、これで終わりにします。

 

ではおやすみなさい!